四国情報管理センター株式会社

高知県南国市では「大規模農地整備を契機とした新たな営農推進」という事業に取り組んでいます。
当社は2020年から、この事業の実証実験に参画してまいりました。

2022年度には、ドローンによる露地栽培キャベツの収量予測に取り組みましたが、自然を相手にする不確定要素や市場動向によって収穫時期が定まらないなどの課題もあり、一定の成果はあったものの実用できるレベルの実証結果とはなりませんでした。

2023年度終盤には天気予報などのデータを利用した収量予測の可能性について小規模の実証実験を実施しました。しかし、データが少なかったことやキャベツ栽培に関するノウハウが足りず、期待した成果を出すことができませんでした。

そこで、実証実験に協力いただいている「株式会社南国スタイル」様にデータ分析の結果を確認・検討いただき、2024年度以降の取り組み方針の参考にさせていただきました。

今回は「株式会社南国スタイル」の中村専務と北村農場長のお二人のコメントをご紹介します。

株式会社南国スタイル：中村専務、北村農場長

＜中村専務＞
分析結果には見慣れない図表がありましたが、分かりやすく説明してもらえたので理解できました。
中には首をかしげるところもあったものの、一つ一つ解明していけたら良いと思います。
自分たちは農業の専門知識はありますが、データからの視点も非常に面白いですね。
新たな視点で、今よりも良い効果が出ることを期待しています。
他の実証実験ではハウスなど環境が固定されている中での実験が多いですが、露地栽培での実験だから大きな意味があると思います。

＜北村農場長＞
データの分析結果が理解しづらいところがあったので、あまり質問ができませんでした。
もう少しイメージしやすい表現に工夫してもらえると良いと思います。

2023年度は小規模な取り組みであったため、納得のいく結果は出せませんでしたが、収集したデータについて見解をいただいたほか、資料や説明の工夫まで指導していただき、大変参考になりました。

キャベツの生育過程に関するデータ不足が特に大きな課題でしたので、2024年度はキャベツの生育過程を一定周期で定量化し、時系列的でキャベツの収穫量を予測する検証を検討しています。
今後も「株式会社 南国スタイル」様の知見をお借りしながら、スマート農業の実現を目指します。