2024年2月20日、研修室にてBCP訓練が行われ、対策本部メンバーを中心とした22名の社員が参加しました。
こちらの訓練の目的は、BCP手順の確認、訓練での気づきによるBCPの改善です。訓練当日は各部署の所属長及び代行者として育成対象となった社員が参加し、各部署での初動対応や対策本部集合後の対応等の訓練を実施しました。

参加者は、まず自身の役割や今回の訓練の内容について説明を受けました。その後、震度6強の揺れが発生していると想定し、各部署で安否確認の訓練を実施しました。今回の対策本部の訓練に参加していない社員も机の下に入り頭を守ったり、点呼や被害状況の確認等に参加しました。
訓練参加者は各部署での安否確認を終え、対策本部にて社員の安否や被害状況の報告等を行いました。

後半は、状況判断や指示出しの模擬訓練をグループワークで行いました。
ワークショップでは下記のような問題が数問提示され、各グループで話し合い、各チームの代表者が話し合いの結果を発表しました。
発表後は各問題に対し、事務局がマニュアルに基づいて説明し、社長より各チームの判断に対してコメントをいただきました。

【問題】
午前11時40分、本館の安全確認担当が負傷者の情報を安全確認担当責任者に報告に来ました。
「右足を骨折した社員が1名います。どのように対応したら良いでしょうか?」
⇒どのように指示したら良いでしょうか?

正解はありませんが、下記のポイントで考えていきます。

まずは「安全確保」と「応急処置」を指示します。その後「医療機関への搬送」がありますが、災害初日は二次災害の危険もあり、非常に困難が予想されます。社屋内の安全な場所に待機させるなど、負傷者の状態や周辺の状況などにより判断します。負傷者自身が家族に連絡を取ることが困難な場合は「家族への連絡」も考慮します。

当社では、『安全確認担当マニュアル』を定め、安全確認担当を選任しています。安全確認担当の役割の一つには、(安全確認担当責任者の指示を受けて)負傷者を病院に搬送する活動があります。また、高知市の災害時における医療体制、各病院への距離や連絡先等も文書としてまとめています。

■参考資料
高知県ハザードマップ
徳島県ハザードマップ
一般市民向け 応急手当WEB講習(総務省消防庁)
高知市災害時医療救護計画(高知市)
災害医療体制について(医療とくしま)
標高マップ(高知市)

訓練対象者として参加された方からコメントをいただきました。

今回、総務課課長が不在の際に災害が発生した場合を想定し、代理で安否確認等の初動対応ができるよう訓練に参加しました。
実地訓練では、実際に課員の安否や状況確認のやり方を体験することで、いざという時の初動対応が分かりやすく記憶に残りやすいものになったと思います。
模擬訓練についても、想定する災害についてどのように対応したら良いかを考える良い機会となり、情報を整理することができました。
近い将来起こると言われている南海トラフ地震について、改めて意識を高めなくてはならないと思いました。(総務課 木村さん)

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